10.1付けで課長になり、自分が活躍するのではなく、チームの部下にどうやって上手く活躍してもらうかを勉強するために読みました。
上司の仕事とは
- 部下に働いてもらうこと
- 上司の仕事を部下にやってもらうことではない
- 部下が仕事をしやすいようにお膳立てする雑用係
- 部下が働きやすいような環境を整える
- 部下に仕事の時間にしっかり働いてもらうこと
心得
- リーダーにさほど能力はいらない
- 部下の優れたところを認め、そのパフォーマンスを引き出すことに専念するべき
- 能力で部下と張り合うのではなく、部下の能力をどうやったら最大化できるかに意を砕く
- 部下はリーダーよりも何かしら特殊な能力を持っていると考えるのが適切
- 自分が体得したものを同じようにできると思わないこと
- 丸3年を目途に一人前に育てることを目標とする
- 新人の間は育つまでの投資だと考える
- 意欲をもって仕事に取り組む部下になっているかを評価基準とする
育てるうえでのコツ
できるようになった快感を感じてもらう、部下に適切に成功体験を積ませる
- よいものを一つ増やすより、よくないものを一つ減らすことがよほど効果的。
できないことできるに変える - 単純に見える作業でも、工夫し改善することで達成感を与えられる
自分で解き方を発見できると忘れない
- 教えてもらわないほうが理解が深い
受け身ではなく能動的、主体的、自発的になることが理解と記憶を深める
自ら答えを導きだそうとしてもらう - 答えを教えない、逆に何を教えないかを意識したほうがいい
- 理由や情報を提供しながら質問
部下に追求することを促す - 部下に考えてもらい、答えてもらうということを徹底すると、最初は大変だがあとは大変楽になる
- 仕事そのものに楽しみを覚えてもらうことが一番効果的
自分が話すよりも、部下の話を聞くことが大切
- この人の言うことなら頑張ろうと思ってもらえる基礎作り
普段の接し方が重要 - 部下にレッテルを貼らない
- 苦労、工夫、努力に目を向け承認・評価する
実践
産婆術
- 相手の答えに対して、新たな情報を加味して、新たに質問する
ロールプレイ
- 最初に自分のやり方を見てもらう
裏で個別にロールプレイを行う、いざとなったら助け舟を出す - 思考実験でコツがあることに気づいてもらう
- プロジェクトでも、自分だったらどうするかを質問して考えてもらう
声かけ
- あんまり頑張りすぎんなよ、頑張るなと言ったほうが実際は頑張れる
事前に質問するように伝える
- わからないことを聞いても失礼にあたらないというメッセージ
ほめる
- 工夫や苦労、努力をほめる
- 成果という外形的なものを求めてはいけない
査定
- 2年目になったら仕事をある程度できるようになってもらう
1年目にどれだけ仕事を覚えたかが重要、とにかく周りのすべてのことを覚えるようにしてください - 丸3年たてば、上司がいなくてもということを念頭に仕事してもらう
チームで戦う
- 集団間の戦いだと燃える
モチベーションが上がる
相手を理解する姿勢
- どんなに忙しくても相手を理解しようとしていることを伝える
週に一回でいい、真正面で対応
山本五十六の言葉
- やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ
- 話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず
- やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず
まとめ
部下の仕事を把握し、最悪自分がやればなんとでもなる、という主任スタンスから大きく変える必要があることが分かった。まずは部下を尊敬・信頼し、チームのために頑張ろうと思う。
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