36歳にして、宗教について学んでみる ~仏教編~

読書本のレビュー

 2014年から2019年までインドネシアに住んでいましたが、結局なんでそこまで宗教にこだわるのかよくわからないまま。

 このままでは一生なんとなく宗教が分からないまま生きていくことになると思ったので、一回かじってみたいと思います。

歴史とは何か

 まず、宗教を知るには、その国その国の歴史を知ることが重要です。

  • 国の歴史とは、個人にとっての日記のようなもの
  • 自分たちにとって重要なもの忘れてはいけない出来事を記録しておくこと
  • ギリシア:ヒストリエ by ヘルドトス
  • 中国:史記 by 司馬遷
  • 死生観で後世への伝え方が異なる
  • インドは輪廻転生で何度も生き返る、となるため歴史を残さない

仏教

概要

  • 仏教:英語でブディズム
    仏陀ブッダの宗教という意味
  • 約2000-2500年前、北インド人(今のネパール-シャーキャ釈迦の王子)
  • 本名:ガウタマ・シッダールタ

四門出遊

  • ブッダが住んでいた城の東西南北4つの門で、ブッダは様々な形で苦しむ人々を見る
  • こんな苦しい思いをするのなら、なぜ生きているのかと考えだす
  • 北の門から出たときに修行僧に会い、6年間修業する
  • 苦行の末、ブッタガヤの菩提樹の下で悟りを開く(35歳のとき)

四つの真理(四諦したい)

  1. 苦諦 人生は苦である 
    愛別離苦 愛するものと離れる苦しみ
    怨憎会苦 憎むべき人と出会う苦しみ
    求不得苦 求めても得られない苦しみ
    五蘊皆空 心身の欲望が満たされない苦しみ
  2. 集諦 なぜ人生は苦しいのか、尽きない欲望があるせいである
    食欲や性欲
    生存本能
    死への衝動
  3. 滅諦 苦は滅する、悟りを得て知識を持つことで苦しみは消える
  4. 道諦 苦を滅する道がある、八つの修業法がある、八正道
    正見 四つの真理を認識し
    正思惟 正しく判断し
    正語 正確な言葉を使って議論し
    正業 正しい行いをし
    正命 正しい生活をし
    正精進 精進を重ね
    正念 自己をみつめ
    正定 瞑想をする

涅槃ねはん

  • 欲求が消え、病気も死もあらゆる苦しみが怖くない安らぎを得た状態

ブッダの最後

  • 悟りを開いた後、45年放浪し布教する
  • 弟子は1000人超える
  • 80歳で最後の布教の旅に出る
  • 鍛冶屋の若者がくれたキノコ料理にあたって腹を下して死を迎える

仏教の教え

  • すべては消えていく、永遠のものは何もない、
    だから人も消えていく、何も嘆くことはない
  • 人間は生まれ変わり、死に変わる、だから墓はない
    (仏教、ヒンドゥー教に共通する死生観)

仏教の派生

 ブッダの言葉を残すための弟子たちにより議論がなされたが、第二回が没後100年となり団体が二つに割れる 

上部座

ブッダの言葉を一語一句伝えるべきと考える原理主義(タイやスリランカ)

大乗仏教

  • 衆生(万人)救済、菩薩信仰
  • ブッダ死後400年経ってから流行った
  • 上部座(部派仏教)についていけなくなった遊行僧が布教
般若経
  • 六つの修業(波羅蜜)を六波羅蜜
  • 布施、持戒、忍辱、精進、禅定、般若(知恵)
  • 八千の詩のエッセンスをまとめたものが般若心経
  • 悩みも何も、生病老死も四諦も仏教の教えもすべては夢まぼろし、呪文を唱えれば救われる・・・
  • 一生懸命に暗記して朝夕拝むだけで救われる
  • なんとなく拝んでいるだけで仏教徒になった気になるのでやたらに流行った
  • 非常にわかりやすいの日本人で流行った
華厳経
  • 毘盧遮那仏びるしゃなぶつ 奈良の大仏
  • 太陽の輝きのような仏という意味
法華経
  • 隋の天才智顗が開いた天台宗に留学したのが最澄、比叡山延暦寺が総本山
  • ブッタを祀ったお墓(お寺)をお参りするようになる
  • 日本 五重塔の一番下にブッダの骨(仏舎利)がある
  • 世界にある寺のブッダの骨を集めると像8頭分になるみたい
  • 悟りを開く前の修行者 (菩薩)も神のように拝む
  • ブッタ(ガウタマ)の前にもブッタが何人も存在したという
  • インドは仏教が布教する前から輪廻の考えがあるため、ガウタマも何度も何度も生まれ変わって、その都度レベルが上がってブッダになったとしている
  • 菩薩はだから大勢いる
浄土教
  • インド仏教とは似ても似つかない
  • 東大寺大仏 鎮護国家(大仏の力で災害、天災から救ってもらう)
  • 阿弥陀仏 光背:バックに光線が放射膳上に広がる、光は万人を救う慈悲の象徴
  • 南無阿弥陀仏と唱えるだけで極楽浄土へいける
インド仏教が滅びる

 当時、ブッダも王族だったために王族の受けがよく、国立仏教大学を設立しハイレベルな授業をお混った(三蔵法師も留学)

しなしながら、僧侶が大学教授となるため庶民への布教がなくなったため、

  • 大衆に受けの良いヒンドゥー教が広がる 
  • 出家も修業もいらず、仕事をしながら信仰できるお手軽さ

その後、北インドにイスラム教徒がやってきて、仏教もヒンドゥーも破壊する

ヒンドゥーは民間信仰だが仏教は大学学問となってしまったので、学者が殺されたことで絶えてしまった

仏教のまとめ

 開祖ブッダが悟った仏教は論理的だったが、その後大衆化させるために親しみやすい教えとなった。
最終的には、「南無阿弥陀仏」と唱えれば救われる。と。

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